こんにちは!
えがお鍼灸整骨院 福岡西新院 岩木です。
今日は【野球肘】に関わる筋肉についてお話したいと思います。
【野球肘】とは、野球をする際に繰り返される投球動作によって、肘関節に負担がかかりおこってしまう肘関節の障害です。
【野球肘】は、特に成長期のこども・投球数が多い選手・ウォーミングアップ不足・投球フォームが悪い人に起こることが多いです。
野球をする方に起こることが多く、 野球肘 という名前が付けられていますが、重たい物を持ったり、腕をよく使う繰り返しの動作によっても起こることが多いため、誰にでも野球肘になる可能性は大いにあります。
【野球肘】は大きくわけて、“内側型”“外側型”“後方型”の3つがあります。
今日は1番多いと言われている“内側型”に関わる筋肉の「橈側手根屈筋」「尺側手根屈筋」「長掌筋」の起始・停止・作用についてお伝えします。
〇橈側手根屈筋
起始:上腕骨内側上顆(腕の内側の骨の上の部分)
停止:第2・3中手骨底(人差し指・中指の骨の付け根)
作用:手関節屈曲(手首を曲げる動き)、撓屈(手首を親指側に曲げる動き)
〇尺側手根屈筋
起始:上腕骨内側上顆
停止: 豆状骨(手首の小指側にある小さくて丸い骨)、有鈎骨(手首の小指と薬指の間にある小さい骨)、第5中手骨底(小指の骨の付け根)
作用:手関節屈曲、尺屈(手首を小指側に曲げる動き)
〇長掌筋
起始:上腕骨内側上顆
停止:手掌腱膜(手のひら全体を覆う腱の膜)
作用:手関節屈曲
これら3つの筋肉はすべて、上腕骨内側上顆から起始し、“前腕屈筋群”と呼ばれています。
【野球肘】を放置しておくと、最初は投げる時だけ痛みがあった状態から、日常生活動作をする時にも痛くなり、段々腕に力が入らなくなることもあります。
特に成長期のこどもの場合は、上腕骨内側上顆の骨折にも繋がることもあり、将来的に成長障害が起こってしまい、肘関節をまっすぐ伸ばすことができなくなる後遺症を残すこともあります。
痛みを我慢して投球を続けると、投球フォームが乱れ、肩関節・膝関節・腰に負担がかかり、別の怪我の原因にもなり、最悪の場合引退せざるを得ない状況にもなります。
当院では、【野球肘】の治療として、手技療法(野球肘の原因になっている筋肉をほぐして痛みを和らげる)、鍼灸治療(鍼で筋肉を刺激してゆるめる、お灸で血流を促進させて痛みを和らげる)、ストレッチの指導を行っております。
野球をしている子どもが肘が痛いと言う、ボールを投げる時だけ肘が痛い、腕を使う動きをすると肘が痛い、、、
放っておくと、悪化してしまい後遺症を残してしまうかもしれません。
思い当たるお悩みがある方は、お気軽に当院へご相談ください!