こんにちは!
えがお鍼灸整骨院 福岡西新院 岩木です。
今日は【鵞足炎】についてお話したいと思います。
【鵞足炎】とは、膝の内側にある 鵞足(がそく) と呼ばれる部分に炎症が起きた状態のことです。
鵞足 とは、3つの筋肉の腱が膝の内側で集まって付着する場所のことを指します。その見た目がガチョウに似ていることから名付けられたと言われています。
【鵞足炎】の症状は、膝関節内側の痛み・動作開始時や運動後に膝が痛む・膝関節の内側を押すと痛む・腫れ・熱感などがあります。
鵞足 を構成する筋肉は、「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」の3つがあります。
この3つの筋肉の起始・停止・作用をお伝えします。
〇縫工筋
起始:上前腸骨棘(骨盤の前側に出っ張った部分)
停止:脛骨粗面の内側(膝の皿のすぐ下にある少し出っ張った部分の内側)
作用:股関節屈曲(股関節を曲げる動き)、外旋(外に捻じる動き)、外転(外に開く動き)、膝関節屈曲(膝を曲げる動き)、下腿の内旋(足を内側に捻じる動き)
〇薄筋
起始:恥骨の下枝(股の辺りにある骨の下の部分)
停止:脛骨粗面の内側
作用:股関節内転(足を閉じる動き)、屈曲、膝関節屈曲、下腿の内旋
〇半腱様筋
起始:坐骨結節(座った時に)
停止:脛骨粗面の内側
作用:股関節伸展(足を後ろに伸ばす動き)、膝関節屈曲、内旋(足を内側に捻じる動き)
【鵞足炎】は、ランニング・ジャンプなどの急な方向転換・膝関節を酷使するスポーツなどの繰り返しの動作が原因となっておこります。
また、O脚やX脚などの形状の問題や、柔軟性・筋力の低下が原因になることもあります。
【鵞足炎】を放置すると、初めは軽い痛みで我慢できていたのが徐々に強くなり、痛みが慢性化してしまい、日常生活での動きでも痛みが出てしまいます。
また、膝関節の痛みで歩行時の姿勢が乱れ、反対側の膝関節・股関節・足首に負担がかかり、腰痛や股関節痛に繋がります。
炎症が長引くことで腱(筋肉の付着部)が弱くなり、痛みを我慢しての無理な動きによって腱の部分断裂や損傷がおこることもあります。
ランニングやジャンプなどの膝関節に負担がかかる動作で膝関節が痛むことで、スポーツのパフォーマンスの低下にも繋がります。
当院では、【鵞足炎】の治療として、手技療法(炎症で痛めている筋肉をほぐして痛みを和らげる)、鍼灸治療(鍼で筋肉を刺激してゆるめる、お灸で痛みを和らげる)、ストレッチ(負担がかかっている筋肉を伸ばすことで負担を減らす、筋肉の緊張をほぐして柔軟性を維持する)を行っております。
膝の内側を押すと痛い、スポーツをする時に膝が痛む、ランニングやジャンプをする時に膝が痛い、、、
当てはまる方はお気軽に当院へお越しください!