こんにちは
えがお鍼灸整骨院 福岡西新院 岩木です。
今日は【大腿骨頸部骨折】についてお話したいと思います。
【大腿骨頸部骨折】とは、大腿骨(太ももの骨)の細くくびれた部分が折れる骨折のことです。
特に高齢者に多い骨折で、転倒が原因になることが多いです。
若年者で骨折した場合は、交通事故や高所からの転落などの強い外力が太ももに加わって骨折することが多いと言われています。
【大腿骨頸部骨折】の症状は、股関節や太ももの付け根の強い痛み・立てない・歩けないなどがあります。
これは、大腿骨が歩く・走るなどの運動に大きく関わるからです。
【大腿骨頸部骨折】の骨折部位のズレや術後のリハビリに関わる筋肉の代表として、 外旋6筋 という筋肉がありますが、その中から「梨状筋」「大腿方形筋」「外閉鎖筋」の3つの起始・停止・作用をお伝えします。
〇梨状筋
起始:仙骨前面(骨盤の真ん中にある三角形の骨の前面)
停止:大転子(大腿骨の上の出っ張った部分)
作用:股関節外旋(太ももを外側に捻る動き)
〇大腿方形筋
起始:坐骨結節(お尻の骨の出っ張った部分)
停止:転子間稜(大腿骨の大転子と小転子を繋ぐ部分)
作用:股関節外旋
〇外閉鎖筋
起始:閉鎖膜(骨盤にある孔を塞いでいる膜)
停止:転子窩(大腿骨の上にある小さな窪み)
作用:股関節外旋
外旋6筋 は大腿骨に付着しているため、【大腿骨頸部骨折】による骨片(骨の欠片)を引っ張り、外旋6筋が緊張しているままだと、治すのが難しくなります。
【大腿骨頸部骨折】の後遺症は、股関節の痛み・股関節の動きが悪くなる・筋力の低下・歩行障害などがあります。
骨折が治っても、長期間の固定で運動制限が出てきます。
当院では、【大腿骨頸部骨折】の後療法として、手技療法(骨折・長期間の固定によって緊張してしまった筋肉をほぐす)、鍼灸治療(鍼で筋肉を刺激してゆるめる、お灸で血流を促進して痛みを和らげる)、運動療法(骨折で悪くなってしまった股関節の動きを元に戻す)、ストレッチ(緊張している筋肉を伸ばしてゆるめる)を行っております。
骨折は治ったけど、その後の痛みや運動制限が治らない、筋力が低下しているけどどうやって戻したらいいのか分からない、また転ばないように予防したい、、、
当てはまる方は、お気軽に当院へご相談ください!